2009年8月25日火曜日

2009のスノーケリング

 福井県の常神半島は、敦賀の西にある三方五湖の西に突き出た細い半島だ。まずは、先端までと常神まで行ったが、ここで判明したことは、常神半島で海水浴やスノーケリングに適したところは陸上からのアクセスができないため、漁船での送迎になるのだが、乗れるのはその船を持っている民宿の宿泊客のみ、ということ。写真の右手の海岸線にある集落が常神で、左の方の離れ島が御神島。この島の周辺が良いサイトらしいが、泳いでいくわけにもいかず、早々に撤収。海岸沿いに戻りながらいくつかある海水浴場をチェックするが港の片隅という感じで論外。
 半島の付け根にある塩坂越(しゃくし)は、小さなビーチの左端がそのまま岩場につながっており、スノーケリング向きの海水浴場。その上は道路や集落がないので水質も良さそうだ。探検気分も漂う。この日はフィンを忘れて遠くまで泳いで行けなかったが、少し行くと岩の褶曲パターンの面白い海岸となり、風光明媚。この日は透明度がイマイチでいい写真は撮れなかったが、海中生物の豊富さはすごい。
 駐車場の端にコイン式シャワーはあるがお湯ではなく水。かなり冷たい。あとからwebでチェックしてみると、海岸線のさらに南にたどった二つ目の集落、食見(しきみ)に福井県海浜自然センターがあり、ここをベースにしたスノーケリングが盛んなようだ。次回は行ってみたい。


 清水から土肥にフェリーで渡ってアクセスできる西伊豆は、田子や浮島に何度か行ったが、南伊豆に今年初めて行ってみた。まずは、下田の先の須崎御用邸に隣接する九十浜(くじゅっぱま)。駐車場から少し歩いて降りていくと小さなビーチがある。その両脇は磯になっていてスノーケリングにも適。海底の砂が白いので写真にするときれいだ。岩の上には海藻がぎっしり生えている。
 地元の子供会らしいグループがスイカ割りをしていた。皆、遊びが足りているらしく真っ黒でスリムだ。大人たちも慣れていて、食べやすいようにブルーシートの上でスイカ割りをして、終わったと思ったらあっというまに撤収して居なくなってしまった。いい感じだ。売店とシャワー、更衣室があり、コイン式温水シャワーがあった。


 少し戻って石廊崎の西にある中木の民宿に泊まり、翌朝は渡船でヒリゾ浜に向かった。中木集落は1974年の地震で山の斜面が崩れ、家々が埋まってしまったことがあったそうだが、そのせいもあってか住民の団結心が強く、良い雰囲気の町に思えた。渡船も複数の漁船の共同運行で、頻繁に往復する船のどれに乗ってもいいので、利用者には大変便利なシステムになっている。
 行った日はお盆過ぎの日曜で最盛期だったため、大きな石がゴロゴロしたヒリゾ浜は文字通り足の踏み場もないぐらいパラソルや日よけテントが立ち並んでいたが、海に入ってしまえば気にならず、透明度の高い水と豊富な生物に楽しくスノーケリングができた。外洋の水が流れ込む場所のせいか、水温が低く、1.5ミリのウェットスーツを着ていても長くつかっていると寒かった。水着だけの人もいたので、どうも私たちは寒いのに弱いらしい。
 写真はイシダイの幼魚の群れ。ぴったりと寄り添って泳ぐ様子が面白い(動画)。カワハギの幼魚と混群を作っているのもいた。帰り道は、414号線(天城越え)を北上したが修善寺からの有料道路の整備が進んでいて、意外にすんなりと東名にたどりついた。

2009年8月18日火曜日

Stand Up Paddle Board

 このところスノーケリングで波の下にはときどき行っているが、波の上は初めてのトライアルだった。大型のボードの上に立って、カヌーのパドルを長くしたようなので漕いで進んだり、パドルを使ってバランスを取って波にのったりする「スタンダップ・パドル・ボード」に、安房鴨川のセタスのカサヤンにお世話になって挑戦してみた。写真は二日目にしてようやく立ち上がることができてからのものだが、一日目は全然ダメ。どこに立つとバランスが取れるのかがそもそもわからない。ボード上で正座したり膝立ちしたりして、パドリングの練習をする。二日目になると、波や風が弱かったせいもあるのか、不思議と立ってバランスが取れるようになっていた。大きめのウネリが来ると、目で見て予期しているといいが、岸を向いていて不意に来ると沈没。このあたり、スキーで不整地を滑るときに、うまく地形にあわせた先行動作が必要なのと似ている。


 調子に乗って少し沖にこぎ出すと、なにやらねずみ色っぽいモノがいくつも波間を出たり入ったりしている。こんなところでダイバーもいないだろうにと思って近づくと、どうもイルカの群れらしい。あとでカサヤンに聞いたらスナメリだろうとのこと。前にホエールウォッチングの船の横を一緒になって泳いでいくのを見たことはあるが、何かこう、もっとずっとナマで見ている感じがしてうれしかった。全く予期していなかったこともある。後では、座った状態でだが1,2度波に乗ってグングン進む感じも味わうことができた。パドルを使うので加速をしやすいという利点がありそうだ。空気でふくらますタイプのボードもあるそうで、海に行くときに一台持って行くと何かと楽しそうだ。シーカヤックという選択肢もあるが、これは北極海で生まれ育った道具だけに、基本的に体をぬらさないコンセプトになっていて、重量も重い。根がまじめな移動の道具だ。ウェットスーツを着て水陸両用状態での夏の近距離用移動ツールとしては、パドルボードの方が相性が良さそうだ。

Camera: Olympus mu1030SW