2014年3月17日月曜日

三輪電気自動車i-Road

豊田市では、小型電気自動車の共同利用の社会実験「Ha:moライド」を昨秋から実施している。これまでは、1or2人乗りの4輪電気自動車と、電気アシスト自転車だけだったが、今度3輪電気自動車i-Road(紹介記事)が追加されることになった(4台だけだが)。コンピュータ制御でアクティブに適切なバンク角を取るため、コーナリングが楽しいという話を聞いていた。後輪操舵のため、かなり動きが独特なので90分の実地講習が必要とのことで、早速行ってみた。
運転席から他の2台を見る。なかなかかっこいい。前進・後進・ニュートラルはハンドル左のボタンで切り替える。
メーターはシンプル。頭の後ろに小さな窓はあるが、後方視界はほぼドアミラーのみ。
5分ほどの座学であらましを聞いた後、早速実車での説明。1人1台を使って(1回に定員3人)まずエコタウン構内で講師のi-Roadに3台が続いてカルガモのようにトレーン走行して感覚をつかむ。周回とか8の字とか。少し慣れると、車庫入れとか路肩駐車と発進とか細かい操作を練習。普通のクルマは後輪が内側に入る「内輪差」があるが、i-Roadは後輪が外にふくらむ「外輪差」があるので、前輪を曲がりたい方の角に寄せて曲がる。前輪を中心に円運動するような感覚。バックミンスター・フラー先生の「ダイマキシオンカー」と同様(そこにデザインの源流があるのかも)。その次はいよいよ公道走行。豊田の中心部から東に川を渡って豊田スタジアムを回って帰ってくるコースで、走り応えがあった。講師のi-Roadを先頭に4台連なって走るので結構人目を引く。
運転席からの眺め。左のトランシーバーで指示を聞く。ウインカーは左側。後ろに迫っているクラウンもお仲間で、途中で隊列が途切れた時の備え。おかげで後ろを気にせず走れる。
豊田スタジアム前。この手前で手頃なカーブをスピードを出して曲がれる場所もあって、コーナリングの感覚が楽しめる。時速45キロでリミッターがかかる。
Ha:moライドに登録するときにも講習があるのだが、これは数メートル走るだけの簡単なものだったので、ここまで本格的なものと思ってなかったので感心した。車体はプラスチックパネル製なので衝突安全性という意味ではバイク並みと思うべきか。左右の前輪が前後に移動してスピードに合わせて適切なバンク角を取る様子は、外から見ている方が面白い(参考動画)。 乗っているとあまりその辺りがよく分からないのでデモ走行を見る時間がちょっとあってもいいように思った。i-Roadの講習は予約制で、前もってHa:moライドの利用登録(要普通免許)をしておく必要がある。(登録・講習は無料)