2012年5月9日水曜日

GW後半:立山(ぱっとしない)

 連休後半はぱっとしない天気予報に違わず、ぱっとしない立山だった。入山は立山駅。「webきっぷ」で室堂直行バスを予約しておいたので、乗り換えなしで室堂へ。3日は雨の予報だったせいか、人影も少なく、予約なしでもスムースに行けたみたいだった。雷鳥荘まで来ると、宿の周りだけ雪の色が違う。このところずーっと雪が降っていなかったので、すっかり硫黄の色に染まってしまっている。予報と違って午後はまずまずの天気だったので、剱御前小屋往復。宿に戻ってくつろいでいると、ビルさん一行(Dancing Snow)が到着し、夜まで延々と飲み会に混ぜて貰う。ハンガリー語で再三「乾杯」(エギシュ、ウングレ!)。
 4日は朝から雨。昼頃に少しましになったので、今夜の宿泊地、一ノ越山荘に移動。小屋に入ってから、窓を見ていると、だんだん雨からみぞれ、雪に変わっていった。泊まる人は少なく、個室が貰えて快適だが、いささか寒いので布団にくるまっていると、一人一個の豆炭あんかが配達された。これがいい具合に朝まであったかかった。食堂はストーブで快適なので寝るまではここでテレビ見たり本読んだり。シチューの夕食もたいへんおいしい。
 5日は、朝のうちは風が強く、ガスがなかなかとれないので小屋で待機。やっと10時過ぎになってガスが取れたが、天候はイマイチ不安定なので獅子ヶ岳手前まで御山谷を滑っただけで、引き返した。降雪のおかげで久しぶりに快適な滑りを楽しめた。午後は、ノートラックの山崎カールを少し登り返して滑ったが、遠景は晴れているものの、滑る斜面に日が差さず起伏が見えないことに加えて、下るほどにねばった雪質となって苦労した。
 6日は、周囲の山にかかるガスがどんどん低くなり、強風が吹き出した。早々に室堂に向かって撤収を決めたが、みくりが池に出るまでの小丘を越えるところで風で倒されたり、あられがバリバリ降ってきたり。稜線を避けて行くうちに視界不良のため室堂山荘方向に行きすぎたりなんてのもあって、なかなか勉強になった。麓に下りれば、今度は強烈な雷雨がおそってきたりもしたが、雨後の新緑はひときわ美しく、この季節の富山の美しさを満喫しながら帰路についた。