晴天に恵まれたGW前半は、木曽御嶽の長野側と岐阜側を訪ねた。左図は二日間のGPSトラックで、右が長野側、左が岐阜側だ(赤が登り、紫が下り)。現場では、あまり同じ山に登っている気がしなかったが、こうして眺めるとほぼ一直線上を反対側から登っていたことがわかる。まず長野側は、ちょっと前までポピュラールートだったおんたけロープウェイから登るコース。スキー場が営業休止して、ロープウェイが6月1日からしか動かなくなった今となっては、隣接する黒沢口登山道の中ノ湯までの道路が開通する4月下旬からしかアクセスできなくなってしまった。中ノ湯に車を置いて、雪におおわれた林道沿いに旧スキー場に出てトップまで登り、あとは勝手知ったるルートをたどって山頂稜線までシール+スキーアイゼンで登り着いた(特に表示はなかったが、公式にはスキー場の立ち入りは禁止されているとのことなのでご注意)。登山道沿いに登った方が速いかもしれない。
滑りは、今シーズンなかなか味わえなかった極上のザラメ雪。まず、左図の左端に見えるルンゼを滑り、右に(滑ってる当人には左に)大きくトラバースして、一番右に見えるシュプールを刻んだ。おんたけ2240スキー場から上がる王滝口ルートと比べると、樹林が薄く、適当な傾斜の広い斜面が長く続くので、スキーツアーには適したコースだけに、スキー場休止で気軽に使えなくなったのは残念だ。おなじみの「上天気」でひと風呂あびてから、夕方の光の中で近所の散歩を楽しんだ。
翌朝は濁河温泉から登る「尺ナンゾ谷」。コースの出だしで、これまで徒渉か丸木橋の通過が必要というので敬遠していたが、林道工事が進んで、最近立派な橋がかかったとテラモト氏に聞いたので行ってみた。詳細はGoogleアルバムを参照。今回は朝8時スタートだったが、行程が長いのでこれは遅すぎ。当日、トレースを追わせてもらった先行者と途中ですれ違ったが、朝5時半にスタートして剣が峰まで行って来たそうだ。冬期(4月末まで)はチャオー濁河温泉間の道路が朝8時半まで夜間通行止めなので、早朝スタートをするためには、前の晩から濁河温泉に入っておく必要があるが、この日は2,3日前にこの制限が解除されていたので、もったいないことをした。4月上旬ならコース前半のヤブ漕ぎもなく、上俵山あたりの滑りも快適そうだが、この時期は上部斜面がハードバーンのことが多そうで、なかなか時期を選ぶのが難しそうなコースだ。
以前、夏に二日がかりで田の原・濁河温泉往復を歩いたが、スキーでもやってみたいものだ。おんたけ2240が4月中旬に営業を終わる直前に、田の原→尺ナンゾ→濁河温泉が良さそうかな。で、帰りは濁河登山道沿い→飛騨頂上→賽の河原→田の原とか。来シーズン以降のお楽しみ。