雨っぽい雪が降る中を横手山山頂までリフトで上がると結構冷えたので、まずはパン屋に入ってロシアンティーで暖まる。入り口の除雪をしていた店の人曰く、今日は暖かいねぇ、志賀らしくない雪だ。確かに妙高っぽい湿雪だが、前日までのクラストをうまく覆ってくれた。
2050mの鞍部からゲレンデを離れて尾根を登る。ゲレンデを滑ってきてそのままスタスタ登り出せるのがウロコ板の妙味だなぁと感激。前回は東側をトラバースしたが、新雪が深かったこともあって疲れるばかりで楽しくなかった。こういう景色の中をジグザグを交えながら登ったり滑ったり。昨日のトレースが1本あるだけで静かなツアーだ。
草津峠あたりから鉢山の外輪山への登りは傾斜があるのでシールを貼る。針葉樹とダケカバが交じった疎林で、滑りに使っても良さそう。振り返ると横手山、と言いたいところだが、今日はガスっぽくて遠くは見えない。
シールを外して旧火口に滑りこむ。と言ってもせいぜい標高差30mぐらいの下りだ。しかし、初めての場所で見通しの効かない針葉樹林の中を滑っていくのはわくわくするものがある。前方に白いところが見えたと思ったら、夏は池になっている旧火口に降り着いた。直径50mぐらいか。空が青空だともっときれいかもしれないが、今日の静謐さもわるくない。
ウロコ板の気軽さでぐるっと一周。先週は北八ツの雨池を一周したが、こっちはずっと小さい。あまり面白くないかもしれないけど、一周する前のパノラマVR(Flash使用)はココ。
ウロコ板は気軽に登り返せるので、初めてのところでもあまり先行きを気にせずに良さそうなところを滑っていける。これはTLTとちょうど反対だ(ブログ)。といっても、滑りが楽しくなければ本末転倒だが、78 stingerはふつうの板と遜色なく滑りも楽しめる(ただし圧雪ゲレンデに出てしまうとかなり違和感があるので、ゲレンデで試乗しただけではその良さがよくわからないかもしれない)。ツアーの最後に長い平坦部があったり、少しだけど登り返しがあり、でもシールを貼るほどでもないと思ってがんばってしまうと結構疲れるものだが、そういうコースにはウロコ板は重宝だろう。野伏ヶ岳(和田山牧場の横断)とか、乗鞍の鳥居尾根なんかはいいんじゃないかと思っている。