Neewer 35mm F1.7 + NEX-5N |
Super-Takumar 55mm F1.8 |
考えてみると、フィルム一眼レフ時代にクイックリターンミラーに合わせて、いつでも明るいファインダー像が見えるようにするためには、すばやく絞りを動かす工夫が必要だったのが、ミラーレスでは全部要らなくなって、古式に戻った訳だ。
眺めていて、もう一つ昔のレンズと違うところに気がついた。シリアルナンバーがない。きっちりした製品管理を省いてこの価格になっているのだから当たり前か。
APS-Cに35mmレンズだと、ちょうど35mmフルサイズの50mmレンズに近い画角になる。撮影していると、フィルム時代に戻ったような錯覚を覚えた。楽しめるレンズだ。
NEX-5Nに付けて、夜景で テスト。片ボケもなく、まずまずの描写。
周辺部は収差のある様子。
強い光源の周辺にはハローを生ずる傾向。
入笠山にて。緑色のスジはサルオガセという地衣類。繊細な描写。
八ヶ岳を一望。山頂部は実際にもコントラストが強かったが、それを良く再現している。
入笠山山頂にあった石碑。テクスチャがよく出ている。
枯れ枝にからむサルオガセ。背景の雲のボケがなめらか。
クラシックな消火栓。立体感のある描写。あまり欠点が見当たらない。それだけ「枯れた」技術だということか。「枯れた技術を製品化してごく安価で販売する」という、当たり前だが世の中になかなかないことを実現してくれてありがたい。