しばらくぶりのブログエントリーとなってしまった。ちょっと気の付いたことはtwitter、知り合いにお知らせはFacebookという使い分けになったので、ブログの立ち位置がよくわからなくなったためかな。この夏は、家のあたりは記録的猛暑でも中部山岳は風雨が強い日々が続き、山歩きをする気になれなかったが、やっと思い立ってロープウェイから御嶽山剣が峰を往復してきた。上天気で前泊して、7時の始発ロープウェイに一番乗りしたときには、稜線は雲に隠れていたもののロープウェイの上の駅あたりは曇り模様だったが、8合目を過ぎるあたりからぽつぽつ来だして、後はずっと雨の中。こういうこともあろうかと、スノーケリングで愛用の防水カメラ(Canon Powershot D20)をポケットに入れて、曇るレンズカバーガラスをハンカチで拭きつつ、道ばたの草花などを撮ったので貼っておく。
オンタデ タデ科タデ属というからイタドリ(スカンポ)に近い種。赤く見えるのは果実。オンタデは御蓼で、まさにここ木曽御嶽山で発見されたことによる名前だそうだ。ハクサンなんとかは、たくさんあるが、御嶽にちなんだ植物はあまりなさそうなので、おおそうか!とうれしくなった。(で、ブログを書く気になった)
ナナカマド バラ科ナナカマド属 9合目あたりでは、もう実が赤く色づいてきれいだった。秋が深まるにつれて、葉も紅葉していく。
オオヒョウタンボク スイカズラ科スイカズラ属 スイカズラやヒョウタンボクは2個ペアで花が咲き、当然実もペアになる特徴がある。高山でよく見るこれは、ヒョウタンボクだと思っていたら、今図鑑を見直したら、どうもオオヒョウタンボクみたいだ。2個ペアは同じだが葉っぱが大きい。スイカズラやヒョウタンボクは、咲いた当初はまっ白い花がのちに黄色くなり、木全体を見ると白と黄色の花の対比がきれいだが、オオヒョウタンボクでは白いままみたいだ。今度花の咲いているのを見るときに気をつけてみよう。
シナノオトギリ オトギリソウ科オトギリソウ属 平地に生えるオトギリソウはすーっと高く伸びるが、高山に生えるこれは地を低く這う。でもまっすぐなおしべがたくさんある花の形はよく似ている。つぼみの赤と花の黄色の対比がきれいだ。雨の日は、葉や花につく水滴もきれい。
おまけ1 前に舞踊家の武原はんさんの本を読んだときに、戦前に新橋の芸者連で賑やかに御嶽に登った話があり、後に剣が峰直下に句碑を建てた話も何かで読んだので、どこにあるのかなぁと思っていたが、今回見ることができた。剣が峰に登る最後の階段途中の右手。「雷鳥の 樹海はるかに しづみけり」 建てたときには、個人の句碑なんか建ててもらっては困る、などと言われて岩陰にこっそり建てたようなことが書いてあったが、今はVIP扱い。高浜虚子のお弟子さん。
おまけ2 石碑に添えられた牛の置物がいい味をだしていた。牛に引かれて御嶽参り、か。