アメリカの鳥類学者Oliver L. Austinさんが1946-1949年の日本滞在中に撮影したカラー写真がwebで公開されている(ココ)。
商売柄、鳥の写真(ハンティングの獲物や、露店に並ぶスズメやツグミのグロい写真も多数)や、山科鳥類研究所の山階芳麿博士や皇室の方々のやんごとない写真も多いが、市井の人々や子供達の生き生きした写真も多数あって魅力的だ。気に入ったものをいくつか再録。文字や服の合わせから裏返しと分かる写真は左右反転した。
ダルマの露店の前に並ぶ子供達。五色の幕が風にたなびく。original
ジープで外人さんが通りかかったと聞いて裸足で駆け出してきたという風情。original
道端で紙芝居。兵隊帰りのおじさんがやってる様子。左の看板の電話番号が淀橋と読めるので新宿界隈か。original
街角の小鳥屋。右端の街灯の柱に「本郷美観商店街」と読める。「壱岐坂上」交差点付近か。画面右手遠景の3階+αの「エチソウ」ビルは現存(ストリートビュー、記事)。さすが本郷。original
サンドイッチマン、じゃなくてチンドン屋か。渋谷らしい。右奥の喫茶店ライオンは、今もある道玄坂の店のようだ。現代のストリートビューではここか。original
街角の下駄屋。電柱の広告の株式会社紀文商店は今の紀文の前身。紀文の歴史に「1940年 築地場外に紀国屋果物店開店、のちに店名を紀文と改名。」とあるのと、右端の木の看板に辛うじて「築地小田原町」と読めることから築地市場の近くらしい。original
赤いジープは撮影したAustinさんが乗って来たものらしく、あちこちの写真に写り込んでいる。看板の電話番号が松沢なので世田谷のどこか。original
スズムシ(?)を売るおじさん。この人も兵隊帰りなのだろうか。original