2015年2月16日月曜日

ウロコな週末

京都クロカンという老舗のヒールフリースキークラブがあって、私達もその会員なので毎月会報が送られて来て、いろんな活動報告や編集部の近況を楽しく拝見している。最近の会報で「芦生原生林クロカン」という例会の予告を見つけ、昔なじみのFさんがコースガイドなので久しぶりにお顔を拝見しがてら、クロカン道具の状態チェックをしようと参加させてもらった。例会は日曜日なので、土曜は行き掛けにどこかの山で今季購入した幅広ウロコ板78 Stinger XCDの使い初めをすることにしたので、ウロコウロコの週末となった。


イロイロ迷って、朝現地でもウロウロして、結局土曜日は伊吹山に登った。昔はスキー場だったが、今は麓の上野から歩いて登るしかない。山頂近くは急斜面で雪崩のリスクも高そうなので、元スキー場トップを目標とする。1合目(元スキー場の下端)までの登山道は、前日までの雪で覆われ、なんとかシール登高ができた。ただし薄い雪のすぐ下は岩だらけなので滑って降りるのは無理。曇り時々晴れ間、時々吹雪も残る天候で、ひたすら登山道に沿って登り、3合目の閉鎖中のトイレ舎の前で風を避けて休憩。寒く、ガスも濃いのでここまでとする。
旧ゲレンデは積雪50cmぐらいか。草ぼうぼうの寂し目の景色だが滑るのに支障はない。2合目あたりから下の景色が見え出す。冬は田んぼが白いので人家や森とのコントラストがきれいだ。ウロコ板とはいえ、滑りはたいへんスムーズ。違和感なく滑れる。元ゲレンデの配置はよくわからないが、滑りすぎても登り返せばいいというウロコの強みのおかげで、気楽にライン取りできる。
1合目の上のゲレンデではこんなシュプールを残すことができた。ここまで下ると日差しもあって、暑い暑い。1合目からは普通には板を担いで登山道を下るところだが、ウロコ板の利点を活かして自動車用の林道を下ってみる。ほとんど水平の区間が多くだいぶ距離も長いが、物珍しさもあって楽しく下った。
下りついたところが旧ゴンドラ駅。写真は駅の少し下のゲートだが、西武カラーの墓標といったたたずまいが涙を誘う。ゴンドラはスキー場閉鎖後も2010年夏季までは登山用に営業していたので、まだそう古びてはいない。

近江八幡で一泊して、翌朝、琵琶湖の西岸から山中に分け入った集合場所の朽木生杉(くつきおいすぎ)に向かう。今日のコースは1999年にFさんが始めた定番コースらしい(京都クロカンHPの第一回の記録)。集合時刻ごろには雨がざーざー降ったりして先が思いやられたが、何とか雨も小止みになり、11時に道具もスキー経験もいろいろの十数名で林道を地蔵峠に向かって出発。

林道だから歩くだけと思いきや、写真のように林道上が渓流のようになっているところもある。雪が積もっていても地面では水の流れが止まってはいないので、路上を水が流れているところでは雪が積もらずにこういう風になるらしい。山体まで凍りつく信州の高い山とは大違いで、場所によっては結構リスキー。林道以外を歩くときも水流による落とし穴がちょくちょくあるようで、慣れていないとコース取りが難しいようだ。
途中、雪に埋もれた東屋を使って昼食。小雨ながら雨も続いていたので屋根のあるのがありがたい。ここで引き返すという声もあったが、まだ早いのでもう少し登る。細く尖ったクロカンスキーのトップが、くるぶしぐらいの深さの雪に刺さるようにすっすっと前に出る様子が楽しい。
京大が管理する芦生研究林の入り口となっている地蔵峠が見えるところまで来て本日は登り終了(最後のジグザグのちょっと手前)。地蔵峠を背景に古典的な集合写真を撮影。下りも、渓谷状のところの通過では多少難儀もあったが、3時には出発点の除雪終点に帰り着いた。Fさん夫妻の味わいは相変わらずだったし、京都クロカンの老舗の雰囲気を堪能した一日だった。リーダーのOさんに感謝します。
同じウロコ板とはいえ、テレマーク用の板(左)とクロカンツーリングの板(右)とでは、幅もベント(反り)もずいぶん違う。(クロカン用には、実際はムースで借りた少し寸法の違う板Merrell Kodiak Kineticという板を使った)