雪不足のシーズンだったのでGWもあまり期待できなさそうだなと、早々にあきらめて今年は観光+山歩き。四国は最近行ってないし、山も14年前に石槌山に登っただけ。しかもそのときは小雨、ガスの中で展望がほとんど効かなかった。昨年の東北巡業よりは距離も近いので気軽に車で往復と決めた。登る山は、ありがちだが剣山と、願わくば展望のある石鎚山。さてあと一つぐらい、というところでヤマケイの「中国・四国の山」というガイドブックを見ると、西赤石山というのがちょうどアケボノツツジの適期らしい。別子銅山の遺構観光もできるので予定に入れた。
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左の丸いのが剣山、右の尖ったのが次郎笈 |
剣山へは貞光(つるぎ町)から南下。地図で見てもうねうねとした道だが、結構たいへんで、すれ違える区間の方が短いぐらい。特に途中の「一宇」あたりは道は狭い谷底。見上げる斜面には点々と人家が分散していて、なかなか見ない風景だった。そこを過ぎると第1〜第7ヘヤーピンカーブの看板を見ながらひたすらジグザグと高度を上げていく。今は営業していないスキー場を過ぎるとやっと剣山と、隣の山の次郎笈(じろうぎゅう)が見え始める。このペアは形が特徴的で、屋島や鷲羽山からも見分けられた。
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可憐なコミヤマカタバミ |
登山口の「見ノ越」までたどり着くと、整理のおじさんに「もういっぱいだから、大塚さんまで行って」と言われ、?と思いながらゆっくり奥祖谷方面に降りていくと、だいぶ行ったところに大塚製薬の山荘があってその近くに広い路肩駐車スペースがあった。登山口に戻るだけで結構たいへんだなと思ったが、実はショートカット登山道があって、しかもここが樹々や花の様子がすばらしかった。中途半端なところで路駐して車道を戻るのは損です。
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右下の柵が御神水(おしきみず) |
あるものは使おうと登山リフトに乗って終点の西島駅からまずは次郎笈方面にトラバース。石灰岩が多い斜面を行くと、剣山の名前の由来とも言われる大剣岩を背負った大剣(おおつるぎ)神社。御神水はくぼみに溜まった状態だったが、すこしトラバースを続けるとホースから流れているところもあった。日陰に霜柱があって驚く。
なだらかな斜面が美しい次郎笈は、剣山より25m低い1930m。
こちらは、次郎笈から見た剣山。ここから見るとあまり丸っこくなく、植生の具合もあって次郎笈と似ているなと思う。剣山の山頂部はかなり広く、ほとんど木道を歩くようになっている。下図は山頂の三角点で撮った360度パノラマ(左の「THETA」を押した先からは全画面表示にもできます)。標高が生まれ年と同じなので愛着が湧く。
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帰りのドライブが長いので一ノ森はパスしたが、両剣神社付近の道が未整備で通行止めだったので、行っても山頂に戻らないといけないところだった。深田久弥によると剣山と次郎笈の並んだ姿は一ノ森からが一番、だそうなので見てみたかったかも。貞光まで往路を戻って、うどんっぽい歯ごたえのある半田そうめんを食べたり、ロープウェイで箸蔵山に登ったり、満濃池を眺めたりしながら、琴平まで行って投宿した。