昨今は、スキー場が閉鎖になったり、経営が変わって名前が変わったりすることが多い(ひだ舟山スノーリゾートアルコピア?スターシュプール緑風リゾートひだ流葉?、長すぎ)ので、このごろあまり買っていなかったスキー場ガイド本を一冊買ってみた。本屋の旅行ガイドコーナーでよく平積みになっているいわゆるMook本のような体裁で、表紙には蛍光色のでかい文字がこれでもかと踊っているケバイ表紙だが、中味は意外に硬派だった。まず、さすがに地図の昭文社刊だけに地図がきれいだ。主要スキー場にはゲレンデの設計図を元に作成したという、正確なゲレンデマップが載っている。巻末の道路地図はそれぞれのスキー場の位置が見やすく表示されている。なにより印象的なのは、数値データの豊富さと、実地に取材をした成果と思われる客観的な評価記事だ。個々のスキー場については、webページで最新の情報がすぐに集められるが、その情報はどうしても「宣伝」なので良いことばかりが強調され、スキー場どうしを比較するのは難しい。そのような時代に必要とされるのは客観的なデータと評価だということを明確に意識して編集されていると感じる。アマゾンのページはここ。
(追記)年末に行こうと思っている秋田県の阿仁スキー場が載ってないのはカナシイ。経営母体がいろいろ変わって毎年存続が危ぶまれているのでしかたないのかもしれないが、載ってないことでお客が減る可能性もある。ガイドブックも責任が重いです。