久しぶりの富士山。10年ぶりぐらいかなと思ったら、なんと15年ぶりだった。富士山は天候や時期を選ぶ山なのでなかなかタイミングを選ぶのが難しい。今年もGWにたっぷりと立山・剱を味わって、もうスキーはいいかなと思いかけていたが、一緒に行く人もできたので、なんとか出かけることができた。前日は麓から見上げる富士山は真っ黒な雲に包まれていて、半分あきらめながら翌朝ともかく5合目までと、車で登っていくと雲間にチラチラ白い山が見えだし、ついには山頂まですっきり見通せるようになった。やや二日酔いながら板をかついでぼちぼち歩き出す。同行の甲斐犬・太郎は富士山頂まで行ったことのある経験者。余裕であちこち寄り道したり、転がる岩を追いかけて100mぐらい下ったり。案の定、あとで足の裏が痛いのと冷たいのでヨレていた(さすがにしゃべりはしないが、仕草でよく分かる子なのである)。最初はこのように晴れていたが、山頂にあやしい筋状の雲がかかったと思うとみるみるガスに包まれてきた。伊豆半島の 大瀬崎あたりがしばらく見えたのは良かった。8合目、標高3200mを区切りとする。体力チェックのためもう少し登ってみたかったが、前線の通過の予報もあったのでいたしかたない。滑りは意外に快調。来年は山頂から滑りたいものだ。
しかし、あちこちの看板によると、この節は「スキー・ボードは危険なのでやめてください」とか「夏山時期以外登山道通行禁止」とかややこしいことになっている。そういわれても、この時期の富士山スキーは一種の伝統行事なのでしょうがないです。
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