2009年11月26日木曜日

Tateyama November Steps, 2009

 昨年は勤労感謝の連休に行けずに月末の空いた立山を堪能したが、今年はまたPowder Guide関係のみなさんとご一緒することができた。これはこれで昼夜ともに楽しいものである。終日吹雪の一日が過ぎると、周囲の山は少し白さを増し、期待と焦燥(?)が皆の頭上に渦巻く朝が来た。雷鳥荘は、玄関を出たところで雷鳥沢の全景が見渡せるのが値打ちだ。

 昨シーズンから新型糊を使ったシール「ct40」を使い出したが、どんなに冷え込んでも使えるという売り文句が本当かどうか、この時期はテストに適している。感想としては、シールを板に貼る前に糊面にサラサラの新雪がついてしまうと、ほとんどくっつかなくなるので、シールの取扱はていねいにする必要がある。雪を吹き飛ばすなどして取り除くと、またくっつくようになる。一度、登りの途中で後ろ半分がベロンとはがれて雪まみれになった。これまでのシールでは復旧は絶望的でガムテープでしばるなどしてしのぐところだが、ct40では、ていねいに雪を飛ばして板に押しつけると復旧することができた。そもそもはがれた原因はたぶん少し長い板と共用しようと思って、テールの接地面より後ろまで切らずに残してあったことだろう。ct40では接地圧がかかっていない部分は接着力が発生せず、はがれてきてしまう傾向がある。

 11月の山は、山肌のテクスチャが美しい。今回はここ数年では一番少雪なので、あちこちに枯れ草がつきだしていた。場所によっては、ガリッと岩にひっかかって「あぁまたキズが。。」と悩ましかったが、まずまずPowder Guideらしいシーンにも出会うことができ、楽しいシーズン明けを迎えることができた。

Camera: Canon PowerShot S90