2010年9月7日火曜日

たまにはボランティア

 春に澄川・容雅山スキーツアーで築田さんグループや高谷池ヒュッテにお世話になったので、お礼奉公に道直しボランティアに参加してきた。夏の火打山や高谷池ヒュッテはずいぶん久しぶりだった。百年に一度の猛暑で高気圧が居座り、このところずっと天気は良い。雨具を使ったことがない。笹ヶ峰で登る準備をしていると、小屋の手伝いに上がるポンちゃんが現れ、久しぶりに一緒に歩いた。この季節に、朝半袖でいられるのがおかしい、とはポンちゃんの言。汗をたっぷりかきながら十二曲がりを登って小屋にたどり着けば、Y山さんが取ってきてくれた雪で冷えたビールが待っていた。最高!その日は、火打山方面の登山道脇のヤブを切ったり、小屋周りの植生復元用のタネを集めたりしてから宴会に突入。
 翌朝は、まず木道の敷き直し工事。以前はトイレに行くのに、一度外に出なければならなかったが、最近の工事で屋根付きの渡り廊下でも行けるようになった。すごい進歩だ。ヒュッテの入り口付近からトイレに向かう木道は、歴史的経緯からカーブしていたところを(上)、今回まっすぐに敷き直した(下)。木というのはなかなか良い材料で、そこそこ軽く加工性が良いのに耐久性があることを再認識。また、寒冷地なので土に埋まっていた以前の木道や枕木を掘り起こしてみてもほとんど腐っていないのが面白い。この工事で、緊急にトイレに駆け込むときにもコースアウトの危険性が顕著に低下したと、小屋番M宮氏の評価。

 もう一つの作業は、トイレ周りの工事で裸地化した場所に、昨日集めたタネをまいて、コモで覆う軽作業。うまくいけば小屋周りに高山植物のお花畑ができて植生が復元する、はず。近所のホームセンターで買ったコモを昨日ザックにくくりつけて持ち上げたが、藁の束だからそんなに重くはないのだが、だんだん持ち重りがした。2時間ほどで作業が終わったので、昨日行けなかった火打山頂に空荷で散歩。出発したときは快晴だったが、山頂に着く頃には稜線はガスにおおわれていた(このところずっとこんな天気)。山頂から北は晴れていて日本海まで見渡せたのは良かった。
 今回は、NEX-5にJupiter-3という50mm f1.5のロシアレンズを装着。M宮くんがよろこんでくれた。彼もふくめて高谷池関係者はカメラ好きが多い。それもきっちりデジタル一眼で作品を撮ろうという本格派だ。左はモノクロモードで撮ったヒュッテのキッチン。こういうのを撮って、金物の光り方がシヴイなぞとブツブツ言っているようでは、まじめな作品は撮れない。この75mm相当のレンズと、28mmのGRdigitalはなかなか良いコンビネーションだったな。