2008年5月28日水曜日

トプコン

東京光学(現・トプコン)は日本光学(現・ニコン)と並んで光学機器軍需産業の雄。会社が板橋区志村坂上にあるのでシムラー(Simlar)なんてライカマウントレンズも作っていた。これは戦後の代表作、トプコンREスーパーのアメリカバージョンSuper Dだ。Beselerという会社経由で売られたので、その名前がペンタ部に刻まれている。元々アメリカ向けにデザインされただけに、堂々とした押し出し、直方体を組み合わせたようなガッチリとしたデザインがアメリカ人の手によく似合いそうだ。シャッター音も堂々たるものだが、余韻がすこし長く、空洞の中でバネの残響がバチーンと続くところが、イマイチ精密感を削ぐ。Exaktaマウントを採用しているので当時多く出回ったドイツのExakta用交換レンズが使える。