2009年4月13日月曜日

八方尾根BC

 下界では初夏と言ってもいいような気温になってきた。八方尾根周辺のスキーツアーは経験がないので、ゲレンデスキー納めを兼ねて行ってみた。まず、ラッピーに寄って山の様子を聞く。いつ来てもお客さんでにぎわっている。BlackDiamondの手袋が異常なほど多種類あってバーゲン中。こんなにあると、それぞれ何に使ったらいいのか分からないぐらい。八方尾根スキー場は、ゴンドラ駅から一本くだるぐらいまでしか滑れなかったが、モーグラーでにぎやかだった。名木山下の万国屋は夜だけ飲み屋になってると聞いたので、夕方、ビールを飲みに行ってみた。八方のスクールのテレマーク愛好家の皆さんに針ノ木に行った話を聞きながら気持ちよい時間を過ごす。
 翌日は少し曇りがちだがまずまず。南面は早い内にとのことで、朝一は八方沢(2万5千図の地名による八方沢)の出だしを少し滑ってみるが、もう重くなっていて早々にきりあげて登り返し。しかし広大な沢というか広場のようなところだ。登り続けて2430mぐらいの丸山ケルンまで行って終了。不帰あたりが迫力ある姿を見せている。ポピュラーな2361mピークから滑り出して、無名沢(別名、八方沢 ややこしい)を下る(上図)。
 途中からは重い雪をかきわける感じとなり、テレマくり。左岸のガケを見ながら滑っていく(左図)が、右岸も尾根のところで雪が切れており、なかなか上がりやすそうなところがない。1750mぐらいの小さい谷状のところがきれいにつながっていたので、ここで尾根上に出て登り返し。この八方池の北の一帯も、まわりと違ってゆるやかな地形だ。天狗沢の全体がきれいに観察できる。展望台としてもたいへんよろしい。
 八方尾根は全般に樹林がとぼしく、雪面が気象の影響をまともに受けるので、コンディション次第で安全度の変化が激しいところだと思った。ゴンドラの機動力を活かして、良い雪をタイムリーに攻めるのに適しているのだろう。