2009年8月18日火曜日

Stand Up Paddle Board

 このところスノーケリングで波の下にはときどき行っているが、波の上は初めてのトライアルだった。大型のボードの上に立って、カヌーのパドルを長くしたようなので漕いで進んだり、パドルを使ってバランスを取って波にのったりする「スタンダップ・パドル・ボード」に、安房鴨川のセタスのカサヤンにお世話になって挑戦してみた。写真は二日目にしてようやく立ち上がることができてからのものだが、一日目は全然ダメ。どこに立つとバランスが取れるのかがそもそもわからない。ボード上で正座したり膝立ちしたりして、パドリングの練習をする。二日目になると、波や風が弱かったせいもあるのか、不思議と立ってバランスが取れるようになっていた。大きめのウネリが来ると、目で見て予期しているといいが、岸を向いていて不意に来ると沈没。このあたり、スキーで不整地を滑るときに、うまく地形にあわせた先行動作が必要なのと似ている。


 調子に乗って少し沖にこぎ出すと、なにやらねずみ色っぽいモノがいくつも波間を出たり入ったりしている。こんなところでダイバーもいないだろうにと思って近づくと、どうもイルカの群れらしい。あとでカサヤンに聞いたらスナメリだろうとのこと。前にホエールウォッチングの船の横を一緒になって泳いでいくのを見たことはあるが、何かこう、もっとずっとナマで見ている感じがしてうれしかった。全く予期していなかったこともある。後では、座った状態でだが1,2度波に乗ってグングン進む感じも味わうことができた。パドルを使うので加速をしやすいという利点がありそうだ。空気でふくらますタイプのボードもあるそうで、海に行くときに一台持って行くと何かと楽しそうだ。シーカヤックという選択肢もあるが、これは北極海で生まれ育った道具だけに、基本的に体をぬらさないコンセプトになっていて、重量も重い。根がまじめな移動の道具だ。ウェットスーツを着て水陸両用状態での夏の近距離用移動ツールとしては、パドルボードの方が相性が良さそうだ。

Camera: Olympus mu1030SW