半島の付け根にある塩坂越(しゃくし)は、小さなビーチの左端がそのまま岩場につながっており、スノーケリング向きの海水浴場。その上は道路や集落がないので水質も良さそうだ。探検気分も漂う。この日はフィンを忘れて遠くまで泳いで行けなかったが、少し行くと岩の褶曲パターンの面白い海岸となり、風光明媚。この日は透明度がイマイチでいい写真は撮れなかったが、海中生物の豊富さはすごい。
駐車場の端にコイン式シャワーはあるがお湯ではなく水。かなり冷たい。あとからwebでチェックしてみると、海岸線のさらに南にたどった二つ目の集落、食見(しきみ)に福井県海浜自然センターがあり、ここをベースにしたスノーケリングが盛んなようだ。次回は行ってみたい。
清水から土肥にフェリーで渡ってアクセスできる西伊豆は、田子や浮島に何度か行ったが、南伊豆に今年初めて行ってみた。まずは、下田の先の須崎御用邸に隣接する九十浜(くじゅっぱま)。駐車場から少し歩いて降りていくと小さなビーチがある。その両脇は磯になっていてスノーケリングにも適。海底の砂が白いので写真にするときれいだ。岩の上には海藻がぎっしり生えている。
地元の子供会らしいグループがスイカ割りをしていた。皆、遊びが足りているらしく真っ黒でスリムだ。大人たちも慣れていて、食べやすいようにブルーシートの上でスイカ割りをして、終わったと思ったらあっというまに撤収して居なくなってしまった。いい感じだ。売店とシャワー、更衣室があり、コイン式温水シャワーがあった。
少し戻って石廊崎の西にある中木の民宿に泊まり、翌朝は渡船でヒリゾ浜に向かった。中木集落は1974年の地震で山の斜面が崩れ、家々が埋まってしまったことがあったそうだが、そのせいもあってか住民の団結心が強く、良い雰囲気の町に思えた。渡船も複数の漁船の共同運行で、頻繁に往復する船のどれに乗ってもいいので、利用者には大変便利なシステムになっている。
行った日はお盆過ぎの日曜で最盛期だったため、大きな石がゴロゴロしたヒリゾ浜は文字通り足の踏み場もないぐらいパラソルや日よけテントが立ち並んでいたが、海に入ってしまえば気にならず、透明度の高い水と豊富な生物に楽しくスノーケリングができた。外洋の水が流れ込む場所のせいか、水温が低く、1.5ミリのウェットスーツを着ていても長くつかっていると寒かった。水着だけの人もいたので、どうも私たちは寒いのに弱いらしい。
写真はイシダイの幼魚の群れ。ぴったりと寄り添って泳ぐ様子が面白い(動画)。カワハギの幼魚と混群を作っているのもいた。帰り道は、414号線(天城越え)を北上したが修善寺からの有料道路の整備が進んでいて、意外にすんなりと東名にたどりついた。