2009年9月11日金曜日

濁河温泉から御嶽

 御嶽の北西にある濁河温泉からの登山道が静かで良いとムースの石田さんに聞いて登ってみた。前夜は濁河温泉ロッジ泊。昨年リニューアルしたとのことできれいそうだったから。このあたりは夏は陸上競技の高所トレーニングをする人が多く、この宿も日本ケミコンの女子陸上一行が滞在して朝早くから暗くなるまでトレーニングしていた。温泉は鉄分とケイ酸の多い感じで入りやすい。露天風呂に温度の違う浴槽が複数ありハシゴして楽しんだ。翌朝6時過ぎに歩き始める。下の方は木道になっているところが多く、さすがは木の国飛騨。上の方に行くと石の階段になっていて、あまり地面に足をつけるところがない。図は、「ジョーズ岩」という露岩帯。静かな樹林の中の道が続く。稜線が近づくと人の声があちこちから聞こえ始める。山小屋泊らしい人たちが沢山いて雰囲気が変わる。稜線に出たところが五の池小屋。
 まず、継子岳を一周。コマクサがかろうじて咲き残っていた。ピークの手前では図のような薄い岩片が沢山たててある。信仰の所産か。しかしここを過ぎると火山岩地帯となり溶岩の固まった丸っこい岩ばかりとなる。変化が面白い。帰ってきて見た今月のヤマケイは信仰の山特集で、この継子岳の光景が紹介されていた。春にスキーでチャオやマイアから上がってきた時のことを振り返って楽しむ。乗鞍の向こうに雲に囲まれた槍ヶ岳や立山が見えたが、この後雲がだんだん増えて遠望が効かなくなった。高山一帯は雲のフタをしたよう。
 四の池あたりは雄大な旧火口のようすがいつ見ても良い。斜面を横切る露岩帯も面白い。図は三の池と摩利支天山。摩利支天にも何本も露岩帯が走っているのに初めて気がついた。摩利支天の三角点まで行ってから五の池小屋に戻ってコーヒーを頼む。一杯500円だがじっくりとドリップした濃厚なコーヒーがうまい。次回は、開田口から登ってこの小屋に泊まってみようか。登ってきた道を駆け下りて2時過ぎに帰着。宿で温泉に入れてもらってスッキリする。来たときは開田、チャオ経由だったが試しに飛騨小坂方面に降りてみる。山道を延々と下る道だったが景色は良い。飛騨側からの御岳が珍しかった。41号を美濃加茂まで行って東海環状道に乗って帰ったが、中央道がだいぶ渋滞していたようで、結果的には早かったようだ。このところ毎週末1000円渋滞がひどく、紅葉の時期が思いやられる。無料化の前段階として毎日1000円にしてくれると少しは分散するのだが。

Camera: Ricoh GRD2