新橋から御茶ノ水にかけての赤煉瓦づくりの高架線路は、N原先生にご案内いただいたこともあり、以前から興味がありましたが、それに加えて東京都心の線路網の作られた経緯が面白く読めました。新橋・東京間が最初に作られ、その基礎には何百本もの松の杭が打ち込まれているのだとか。当時、New YorkやChicagoでは鉄骨の高架鉄道を造ったのですが、騒音がひどく、煉瓦造りにしたのは大変だったが良い選択だったようです。秋葉原は、東北から運ばれる資材を神田川の水運にのせるための船着き場だったというのも驚きでした。
中西隆紀著 平凡社新書