2007年4月22日日曜日

Ansco MemoとAlpha

 二つ並んだ黒いもののうち、右側は1927年にアメリカで発売されたAnsco Memoというカメラ。35ミリフィルムのハーフサイズで、どちらかというと手動で一コマずつ送る映画カメラのようなデザインだ。左は、今はなきコニカミノルタのαSweetDigital。いわゆるAPS-CサイズのCCDを使っているのだが、このサイズはハーフサイズのフィルム面の大きさと近い。従って、これらの2台はほぼ同じサイズの感光面を持っていることになる。左は28ミリレンズがつけてあり、右のもだいたい30ミリぐらいの焦点距離のレンズがついているようで、これらの2台で撮影すると、よく似た画面になる。単なる偶然といえばそれまでだが、およそ80年の時間を隔てた2台の画像キャプチャ装置が、ここに出会って同じような絵を出力している様子が何となく微笑ましい。
はまぐりとほたては鍋でめぐりあい (三笑亭可楽の落語のまくらより)


左:Ansco Memoで撮影。
右:αSweetDigitalで撮影。



カメラの雰囲気が気に入ったので、eBayで取説を探した。これがまた、いい感じ。