2007年5月1日火曜日

御嶽の北端


今年のGWは、今のところいい具合に休日に良い天気が割り当てられている。御嶽に登るルートとしては、昔は王滝のおんたけスキー場から田の原を経て登るルート、今は御岳ロープウェイから登るルートが一般的だが、マイアスキー場やチャオスキー場の真上に望まれる御嶽北端の山、継子岳(ままこだけ)に登るルートが試みられている。特にマイアの上のリフトに乗ると、山頂直下のルンゼが何本か間近に見えて、堅くて急だろうなと思いながらも、いつか行ってみたいと思っていた。今回、「ハイグレード山スキー」に紹介されていた、チャオから往復というコースを参考に登ってみた。図は、チャオの上部の右側にあるルンゼをアイゼンで登っているときに撮ったものだ。ここは前述の本では尾根上を登るようになっているが、ルンゼの雪の状態がいいのでこちらにした。全体的に急斜面なのと、北面でまともに季節風を受けるので、難度は気象条件に大きく左右されるだろう。この日は、全国的に高気圧に覆われていたが、冷たくはないものの、相当強い風を背にしながら登った。雪は気持ちよくアイゼンのささる堅さ。ところどころ前日に降った数ミリ径のアラレがころころたまっている。山頂からはマイアもチャオもすぐ下に見える。マイアとチャオのちょうど中間に位置するルンゼを下った。抜群の高度感と、ミスの許されないプレッシャーを感じながらも、コンディションに助けられて気持ちよく滑ることができた。マイアがゲレンデ外に出ることを禁止しているのがネックだが、両スキー場を結ぶツアーなんてのも面白そうだ。