天気予報を信じるならばとてもアウトドアに出かける気にならない週末だったが、とりあえず、ということで富山に向かってひた走る。雨かと思いきや、標高が上がるにつれて白っぽくなってきて、ついに室堂では吹雪となった。温泉三昧の翌朝も、まだ降り続く雪。しかし、空は明るく雲は薄いようだ。じっくり待っていると、その甲斐あってガスが風に飛ばされていく。以前、11月に同じようなパターンがあった。そのときにいい思いをした山崎カールに上がってみることにした。見渡すかぎり、新雪に覆われて真っ白になった山々。白すぎてすぐ目の前の雪面の起伏もわからない。晴れているのにホワイトアウトだ。人はそこそこいるのだが、山に登っている人が少ない。もったいない。時ならぬ新雪で、雪崩が心配になって自重している人もいるのかもしれないが、そもそもアルペンスキーヤーなど山に登る気のない人が多いようだ。積雪チェックをしてみると、20cmほどの(!)新雪の下にアラレの顕著な弱層があったので、ほどほどのところでシールをはがし、新雪の貸し切り山崎カールの滑りを楽しんだ。今年は、標高の高いところでは意外に遅くまで快適なスキーが楽しめそうだ。