2007年4月5日木曜日

氷の御嶽


4月はじめの木曽の御嶽さん。地元の古老の話によると、今年は雪はすくないが温度が低いためにカリカリとのこと。ちょうど、スキーアイゼン(SK'ALP製)を入手したので、これを使って行けるところまで、という気持ちで登りだした。朝のうちは気持ちよく晴れていたが、みるみる暗雲が押し寄せてきた。前日もゲレンデで大雨に降られたので、山頂にガスがかかったら撤退だなと思う。怪しげな雲が次々と去来するが、意外に天気はもってくれた。しかし、情報通り雪面は堅い。が、さすがにスキーアイゼン。快適に登れる。ついつい主稜線直下までそのまま登ってしまうが、北風に吹きさらされている主稜線は、完全に氷の固まりと化していて、スキーアイゼンでは全く歯が立たない。やはり切り替え時を見極めるのが使い方の基本だと思い知る。このSK'ALPのスキーアイゼンは、スキー板に直接取り付けるタイプだが、歯が雪面に食い込まない状態で使うと、体重がスキーアイゼンの取り付け金具にすべてかかってしまう。全体重+蹴り込みの力が3本のビスにかかるのだから、やはり無理で、片方がはずれてしまった。ちょっと考えれば当たり前のことだが、やってみないとわからなかった。お恥ずかしい。テレマークでのスキーアイゼンは昔からなかなか決定版がないのだが、そもそもスキーアイゼンが必要な領域と、テレマークとが矛盾するようにも思う。現在では、G3 Ascentのものがメカ的には最良のように思うが、重いのが気になる。SK'ALPのを太いビスで付けなおして、しばらく試行錯誤してみよう。(後日、ブンリンで埋め込みビスを使って修理してもらった。板が軽量の8611Summitなので構造的に弱いせいもありそうだ。)