2008年4月1日火曜日

平湯再訪

 2月には寒気と重深雪でエライ目にあった平湯だが、わるいイメージを残したくないのでリベンジを図った。まずは基本の金山岩へと平湯温泉スキー場に8時前に到着したのはいいが、駐車場のおっちゃんの言うには、雪が少ないところがあるので、上の第2リフトは動かしていないみたいだよ。いろいろ思いが脳裏をめぐったが、ゲレンデを登ることにした。このところこういうケースが多い(このときのドサクサでカメラを入れ忘れて今回は写真なし)。
 知った顔もまじったテレマーカー3人組と前後して、第2リフト分の標高差350mの登りから始める。足首ぐらいの軽い雪のラッセルだ。旧ゲレンデ(地形図にはリフト記号が残っているが現在は撤去済み)を詰めて尾根に入る。当然先行者なし。トレースをたどった前回は複雑そうな地形だと思ったが、ラッセルしてみるとそれほどでもない。高いところはガスっていて見通しは効かないが、まずまずの天気。カモシカの足跡と交錯しながら淡々と尾根をたどる。しだいに傾斜が急になる針葉樹林を抜けて行くと、平坦地に出た。前回の到達地点だ。頂上手前の門番のような岩壁がかすかに見える。もう1時過ぎなので、前回の轍を踏まないように、今回は素直にスキー場に戻ることにして、視界は効かないが山頂には登っておこうとスキーアイゼンを装着。シールだけだと表面の柔らかい雪がずれるのと一緒に流されてしまうが、スキーアイゼンをつけていると、その下の堅い雪にささって踏みこたえることができる。もう少し堅いと取り付け金具に体重がかかってしまうところだが、ちょうどよいぎりぎりの堅さだった。山頂は岩がごろごろしている。展望のあるときにまた是非来たい。
 ガスが濃くなった中を、GPSで確認しながら慎重に登路をもどる。樹林帯に入ると、けっこう快適なパウダーだ。どこまで下っても3人組の姿は見えない。ゲレンデトップで引き返したようだ。体調でも悪かったのかな。出だしの尾根の平坦なところは巻き道もややこしそうなので、素直にシールを貼る。ゲレンデが意外と滑りにくかったが、4時には無事レストハウス到着。柱や梁が太いなかなか立派な建物で、コーヒーとフライドポテトで一休み。じゃがいもをざっくり切って揚げた正しい「チップス」だった。