2010年3月8日月曜日

黒姫ウィークエンド

 土曜はてれまくり2011に参加。雨のイベントになってしまったが、今年はレースなどには参加せず、試乗とテント村での交流に専念。雨がふるとスタッフは大変だが、参加者は気楽である。Magic Mountain扱いのMovementブランドの板を二種類試乗。ExcaliburやMegaなど往時の名テレ板のメーカーTUA社の技術がベースにあるとのことで、軽いのにしっかりした切れのよい乗り味。期待できそう。G3社のTECHビンディングはかかとをフリーにすると、板と靴が完全にブラブラになるのを初体験。すごく変。やっぱりATはなにかと窮屈なのでたぶんずっとテレでしょう。Mammutのマンモスが見下ろすテント村はほとんど商店街。以前に栂池の天狗原で会った自作板物理学者イタリア人が来ていた。今はつくばの研究所に勤務中とか。夜のパーティーの最後の打ち上げ花火が、少しもやのかかった夜空に映えてたいへん美しかった。泊まりはペンションらんたん。協賛の宿から適当に選んだが、friendlyな奥さんがとてもいい感じで、ペンションらしい快適な宿だった。
 夜の間に湿った雪が20cmぐらい降った。スキー場トップから黒姫山を目指す。私の初バックカントリーは、1988年に黒姫でテレマークレースのサテライトとして、カリブークラブのサポートで「黒姫北斜面を滑ろう」ツアーがあり、これに参加したとき。そのときは、シールははがれるは樹林は滑れないはで、服のあちこちにつららをぶら下げながらほとんど「階段下降」で降りてきた。黒姫はその後行ってないので今回はいわばリベンジ(遅すぎ)。雨でたたかれた硬い雪面に重い雪が積もったので、たいへん崩れやすい状況。雪が荷重を支えきれず板と一緒に硬い雪面の上をずり落ちるので登りにくい。スキーアイゼンを使うと下の硬い層に刺さるので安定して効率よく登れた。ほどほどの間隔の樹林帯をたんたんと登り稜線に到着。
 くだりルートは、途中で会ったてれまくり参加者パーティーから教えてもらった情報で、東尾根を1396m台地まで降りてから左の沢に入ることにする。稜線直下はガリガリと音を立てながら雪崩とともに降りる。写真はその下のダケカバ帯でこの辺から滑りが楽しくなる。さらに下がった1700m-1500mぐらいのブナ林は樹間がひろく良い雰囲気だった。1396m広場は老若のブナに囲まれたよいところ。谷も上半分ぐらいは広い斜面で楽しめる。途中からは1箇所滝があったり、数回スノーブリッジで川を渡るところがあったりで、状況によってはアブナイときもありそうだ。そのまま尾根を直進するのもよいらしい。登りのラッセルや、べとついた雪の滑りでかなり足腰は疲れたが、気持ちよくスキー場に滑り込んで終了。みごとリベンジ(あるいはトラウマの克服?)を果たすことができた。同行の伊藤さんのブログと、動画あり〼。