今回で2回目の「てれまくり」。昨年は急な用事でキャンセルしてしまったが、今年は参加することができた。カラファテの北田さんが中心となって、ライダー、メーカー、スキーヤー、みんな集まれというイベント。ご覧のように白馬乗鞍のゲレンデの真ん中に商店街が出現したような有様だった。ミニレースやコンテストなどのイベントもあったが、その辺をブラブラしているだけでも、知り合いにあって近況を聞いたり、面白そうなギアやウェアを手にとって説明を聞いたりできて楽しい。参加者は400名以上とかで、すぐに試乗板もあらかた出払ってしまったが、運良くNTNビンディングを試すことができた。従来の角張ったつま先をやめてスキー靴や登山靴のつま先と同じ形にするとともに、かかとではなく土踏まずのあたりで引っかける形式のビンディングだ。要するに短いケーブルビンディング(O2みたいに足の下にバネがあるタイプの)とも言えるが、この方がセーフティーリリース機構が組み込みやすいらしい。
試した機種は北米などで既に市販されているものだが、バネが猛烈に固くてかかとをあげるのに苦労した。先日の山田星人ワンポイントレッスンで、「かかとをあげるというのではなく後ろ足に体重を預ける感じ」という考え方を聞いたのを思いだして、やってみるとなんとかテレマークらしいターンができた。ふだんは、ブーツがはずれなければいい、程度で使っているので感覚は全く違う。将来的には柔らかいバネの機種も出るそうで、更に軽量化もしてくれれば、山で使う気になるかもしれない。現在の角張ったつま先はキックステップなどで不利なので、方向性としてはわるくないと思う。スタッフによるたいまつ滑走で始まったパーティーは、満員電車なみのすし詰めだったが、活気があって良かった。これからも長く続くイベントに育ってほしいと思う。